ももたろう往診クリニックでは、岡山大学医学部から実習生を受け入れています。
実習を終えた学生さんの感想をご紹介します。

岡山大学医学部５回生　【実習期間】２０１４年３月　１日間

ももたろう往診クリニックで初めにタブレットを渡され、これを使えばどこからでも電子カルテが見れると言われたときから、在宅診療での不便な部分をなるべく補おうとされているのが伝わってきました。手持無沙汰になりそうな移動時間の方も有効に活用されていて、先生はパソコンでずっと業務を行われていました。（やっぱり酔うそうでしたが）電子データを有効利用しつつ、場合によってはＦＡＸを用いたり、ネット経由で薬剤師にデータを送ったり、患者さんの家での文書保存用に携帯プリンターを使われているなど、距離と物の不足を感じることのない往診活動だったと思います。
また、往診では患者さんの家に入らせていただくことにより、普段の生活や、家族との関わりまで垣間見ることができたのが大きかったです。病院と違って、どの家も、それぞれの家の持ち味のような物を持っていました。家の人が大切にされているものや、飾らない普段の生活の一部に触れるというのは、患者が、周囲との関係の中で生きているのだという事を再確認させられました。
最後に、小森先生と渡辺看護師には、移動中も様々な話を聞くことができ、(自宅での看取りの話、水分調整の話、プライマリーケアの重要性、在宅医療の現在について　etc…の見聞を広める良い機会になりました。今まで大学病院で実習をしていては見えないことを教わり、大変ありがたかったです。
一年で１０００件以上の夜間の電話対応、１００件以上の夜間往診をこなされて、車で２０分圏内の岡山市内だけでなく、時に西大寺の方まで幅広い地域をカバーされている現状には驚嘆と畏敬の念を感じてやみません。
今年４月から常勤医師が一人増えるということで、小森先生並びにスタッフの方の負担が少しでも減ることをお祈りします。