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2013年12月23日

がんばらなくてもいいんですよ

先日初診で訪問した60歳代の女性患者さんから、こんなんことを言われました。
・・・
どんな先生が来られるんだろう、と内心緊張していたんですが、ユニークな方で良かった・・・
モシモシ(聴診)してくれて、安心しました。
入院中は 外科の先生も内科の先生も、話はしてくれるけれど誰も聴診なんかしてくれなくて、副院長先生の外来のときだけ聴診器あてて胸の音聞いてくれてたんです。
・・・
「ユニーク」というのはどういう意味だろう??と 少し考えてしまいますが、できるだけ患者さんや家族に、気楽に笑って貰えるよう
“一診療 一笑い”を心がけていますので、その成果でしょうか。
(何か面白いことでも言ったっけ?)
やっぱり、病院のDr でも病棟回診のとき
聴診はじめ 身体の診察しない人は多いみたいですね。

退院の前日に病院で行われた退院前カンファレンスに集まっていた
大勢の在宅スタッフの名刺が
当院から患者さんに渡しているファイルの名刺入れに
たくさん並んでおさまっているのをみて言われたこと。
「まあ、こんなに沢山の人が・・・(自分のために在宅サポートしてくれるとわかった)・・・
もう、それじゃ私、今からは頑張らなくていいんですね。 あぁ、安心した・・・」
「今までは何でも自分がしっかりしていないといけなかったんです。」
家のことも何から何まで、いままで 気を張り詰めてずっと生活してこられた延長で、病気になってからも気が休まる暇がなかったといいます。
そして、看護師、ケアマネジャー、薬剤師、福祉用具担当者など
居並ぶ名刺の数々をみて多職種のスタッフでかかわる在宅チームの存在を知り、安心されたのでしょう。
在宅療養では 医療の分野では我々の出番ですが、医療的なこと以外の
在宅での療養上の問題までを解決しようとすると
さまざまな職種の関わりが必要になります。
やはり「餅は餅屋」に任せるのが一番です。
夜間休日いつでも困ったことがあったら電話して下さい、と言ってあげると、本当に安堵の表情を浮かべられました。
初めての訪問で、「もう、頑張らなくていいんですね」 という言葉をきいて
安心してもらえて良かった、と思いました。