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2011年6月12日

岡大病院で講演してきました

先週末、6月10日の金曜に、岡大病院へ講演に呼んでいただきました。
退院支援・継続看護研修のシリーズの1つとして、看護師さん対象に 在宅医療について何でも良いから・・・
ということでしたので、「在宅療養を支える在宅医の立場から」というテーマの元に、だいたいの要望をお聞きした上で2つ返事で引き受けてしまいました。会場である 階段教室の臨床講堂には市内の看護ステーションの管理者さん達までが何人も来られていて、看護研修なら彼女たちのほうが適任だったのでは?! と思えて、ちょっと気恥ずかしかったですね。
研修医時代をスタートしその後も研修先や留学から帰ってくるたび、大学勤務時代に早朝から夜遅くまでを毎日過ごしていた西病棟はもう跡形もなくなっていますが、医局の建物から臨床講堂あたりまでは昔のままです。建物は変われど、昔 病棟や外来で一緒に仕事していた看護師さん達の懐かしい面々にもお会いできて、古巣に戻ってきたような感じでとても嬉しかったですね。1時間ほどの講演の最後に、調子に乗って当院の宣伝もしてきました。・・・といっても「看護師募集」
この文字をスライドで出したら、少しばかり笑いがとれました(苦笑)。そうそう、質問された言葉をあとになって思いだしていたのですが、もしかしたら 当院でみている患者さんの訪問看護を全部うちでやっていると誤解されたのではないかと思えてきました。実際は、訪問看護が必要な場合は ほぼ全て市内の訪問看護ステーションにお願いしています。
ですので今のところ当院での看護師の仕事は 訪問診療や臨時往診への同行や院内外での仕事が中心です。会の終了後に H看護部長さん(=病棟で一緒に仕事していた頃からいうと14-15年ぶりでしたがほとんど変わってない?!)を囲んで数名でお話ししていたのですが、誰かから出てきた、「本当に在宅に行きたいという人がでてきたらどうしますか~?」という質問に、「やってみたいと思う人はやったらいいよ~」との言葉。非公式のオフレコであることは当然として、お墨付きもあります!(笑)
というわけで、在宅医療、特に当院での仕事に興味のある方は ぜひ気軽に・・・とは決して言いません。
私が長年やってきた外科医の仕事から、バンジージャンプを飛ぶがごとく思い切って在宅医療の世界に最初の一歩を飛び出したように、今 看護師として仕事をしている人にとっては職場を変わるというのは
相当な決心が要るかもしれないと思うからです。やりたいと思うことが今の職場で実現できている、あるいはできそうなのであれば、当然ライフワークとして続けて行かれるべきだと思います。

昨日、久しぶりに本を読んでいて、2年半ほど前に自分がバンジージャンプを飛ぶ前に感じていたことが、そのまま表現されたような一節が目にとまりました。

周りの意見に惑わされず、自分の内なる声を見失わないで下さい。
一番大事なのは自分の心とひらめきに従う勇気を持つことです。
自分が本当はどうなりたいと思っているのか、それを教えてくれるのが
自分の心とひらめきなのです。
ハングリーであれ。分別くさくなるな。
~Steve Jobs (iPhoneやMacで知られるアップル社の創業者)の大学卒業生に向けたスピーチから。