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2014年3月30日

夜の出動

29日は医師ばかりの集まりの会があって、夜は田町界隈に出動 !? していました。
飲み会といっても、ここ数年は たいてい いつも車で出動できるように
ノンアルコール・ビールくらいしか口にできないことも多いのですが、この日もそうでした。
夜の9時半も過ぎた頃、待機当番のナースなかちゃんからの電話が・・・
独居のKさんから電話があって、尿の管(バルン・カテーテル)から真っ赤な尿が出ているというので行ってきまぁーす♪  

・・・別にルンルンで出かけたわけではないと思いますが、夜でも患者さんのためにフットワーク軽く出かけてくれるももたろうナース達には、患者さんいつも安心してくれて喜ばれます。 (私も助かってます) 
Kさんは当院からの訪問看護で、定期的に伺っている患者さんです。
ひとくちに「血尿」といっても、患者さん御家族からの電話や他のステーションのナースからの報告では、オムツが薄いオレンジ色っぽい状態からかなりの濃い血尿までいろいろあって、状態を類推するためにいろいろ聞き出さなければならず苦労することも多いのですが
百聞は一見に如かず!といつも言っているので、ナースなかちゃんは 写メールで状態報告してくれました。

「・・・バルンのルート内血尿で、700 ml流出。バルン抜けかけている感じはないですが、バルン抜くと真っ赤な血尿が付着。新しいバルン挿入しても血尿ありました・・・」とメール報告文あり、添付された写真を見ると、ありゃりゃ・・・
色が薄い状態なら、私が行かずとも訪問看護での管の入れ替えだけでそのまま様子をみてもらうこともできたのですが、こんなに血液が濃かったらこりゃいかんわ・・・
というわけで 飲み会を抜けて患者さん宅に向かって合流したのでした。
車椅子生活なので、たぶん知らないうちに車輪に尿バッグを引っかけたか何かで、カテーテルを引っ張ってしまって、血尿になってしまったのでしょう。
膀胱洗浄を何度か繰り返して行ってみると すっかり色が薄くなり、止血剤の点滴でなんとかおさまってきて、事なきを得ました。
翌日朝に看護師で電話チェックをいれて様子を聞いた時も、以後はきれいな尿が出ているということでした。
Kさんが 「夜遅ぅに、ほんとにわりぃなぁ・・・ありがとう・・・」と何度も言われ、安心した表情をされていたのをみて、来てあげてよかった・・・と ナースなかちゃんも思ったに違いありません。

【点滴や膀胱洗浄の処置を終えて、Kさんと語らうナースなかちゃん】
夜間休日の対応は本当に大変ですが、本当に困っているときに対応して貰えるというのは
患者さんや御家族にとっては 安心して在宅で過ごせる条件だと思うのです。