夏休みを利用して山陰の医学生さんが2日間の実習に来られました。
実習を終えた学生さんの感想をご紹介します。
島根大学医学部2回生 【実習期間】2024年8月 二日間
在宅医療の現場で実習させていただくことは、在宅医療について理解を深める契機になりました。まだ学生で医学知識がおぼつかない中、快く実習を受け入れてくださったクリニックの皆さん、本当にありがとうございました。
今回の実習の前に、私はいくつかの実習目標を立てていました。
まず初めに、多職種連携が実際にどう行われているか、またそれが在宅医療のシステムをどのように支えているかについて学ぶことです。ももたろう往診クリニックでは、医師、看護師間での綿密なコミュニケーションをはじめとして、ケアマネジャーやデイサービスの方々としっかり報・連・相を行っていました。特に印象が強かったのは、「診療時のメッセージ」です。看護師さんが診療時のバイタルや申し送りなどを記入し、患者や家族、デイサービスの方が確認できるようにしていたことでした。
次に、在宅医療の課題にどのような対策を講じているかです。
地理的隔離、どこまで患者さんのプライベートに踏み込むかの匙加減などの課題に対し、医療スタッフが事前に調査したり、多職種間で情報の共有をしたりと様々な対策を練っていることを学びました。在宅医療にかかわらず、医療の現場は医師、看護師をはじめとしてケアワーカーやデイサービス提供者などによる多職種連携によって成り立っていると改めて実感しました。また、多職種連携にはカンファレンスや処方箋などの情報伝達、つまりコミュニケーションが必須であることを再確認しました。
実習中、随時小森先生や虫明先生に分かりやすく疾患や医療器具などを説明しただき、学びを深めることができました。二日間という短い実習期間でしたが確実に成長できたと思っています。また、今回の実習を通して自分の将来の理想の医師像を思い描くことができました。自分が目指す理想の医師になるために、基礎医学の勉強とコミュニケーション能力の向上に励みたいと思いました。最後になりますが、お忙しい中、実習の受け入れを快諾していただき本当にありがとうございました。小森先生をはじめとするクリニックの先生方、看護師の皆さん、事務所の方々に厚く御礼申し上げるとともに、見学を許可してくださった患者さんとそのご家族のご厚意に感謝申し上げます。
2024年8月8日