ももたろう往診クリニックでは、岡山大学医学部から実習生を受け入れています。
実習を終えた学生さんの感想をご紹介します。
岡山大学医学部6回生 【実習期間】2015年4月 一週間
朝の申し送りから一日が始まり、午前と午後の往診に同行しました。患者さんのご自宅に伺っての診察ということで、患者さんが普段はどのような生活を送っているのか、またどういった問題を抱えているのかを実際に見聞きすることができました。大学での実習では入院病棟での診察が中心でしたので、患者さんの普段の生活について把握するのがもともと難しいという面があるわけですが、正直なところ、患者さんがご自宅に戻られてからの生活については深く考えることもなく実習生活を送ってしまっていたのだということを今回の往診実習で痛感しました。今後は、医療的なサポートが患者さんの生活の質の向上に寄与しているのかどうかを常に念頭に置いて活動していきたいと思いました。
また、在宅での診察と病院での診察とで患者さんの様子が大きく違うという点も非常に印象的でした。ご自宅で家族に見守られながら生活されているということで、病院での様子とは違い、非常にリラックスした状態でいらっしゃるケースが多く、在宅医療の良さを肌で感じることができました。患者さんの置かれた状況に応じて、病院での医療の良さと在宅での医療の良さが適切に組み合わされて患者さんに提供されるような体制が整備されることが患者さんの利益につながるということを実感しました。
一週間という短い時間ではありましたが、医師、看護師、薬剤師、事務の方々が熱意を持って一体となって活動している現場にいることができたのは、今後の大きな財産になると思っております。お忙しい中、端々に教育的な配慮をしてくださった皆さんに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。