治らない病気で 病院から家に帰ってきて療養され、痛みのほか様々な症状をコントロールしながら最後まで自宅で過ごされる患者さんもたくさんおられます。
6時前に電話連絡を受けて、日曜の早朝から患者さんの死亡確認に行ってきました。
入院中から とにかく入院していること自体がストレスで、早く帰りたくて仕方がなかった80歳代半ばの女性患者さん。
尊厳死協会にも加盟されて 最後は延命処置は要らない、と はっきりとリビング・ウィルを残されていることも聞いていました。
娘さんがずっと介護を頑張られました。
2日前には 夜寝るときに、娘さんとお孫さんが両脇に寝ていたと聞きました。
親子孫の3世代で川の字になって寝るなんて、やっぱり家だからできること・・・ですね。
亡くなられたとき、側頭部の髪が左右 綺麗に小さく三つ編みにしてあるのを発見。
「可愛いく三つ編みにされてますね♪」と娘さんに言うと、「訪問看護のときに、洗髪したあとでしてくれたんです。本人も喜んでました・・・」とのこと。
当院から訪問看護に行っていたのですが、人一倍 人見知りされる患者さんだったので
どうかなー と言いながら初回訪問にナース・ヨーコが訪問看護に伺いました。
さすがは訪問看護のベテラン、心の通った看護ができたのでしょう、クリニックに帰ってきて、「本人さんから 手で “マル” (^_^)v のOKサインが出た!」 と
みんなに嬉しそうに話していたことを思い出しました。
洗髪したついでにかわいく髪を結わえてあげるなんて、とても私には思いつきません。
80代であっても女性であることを意識させてあげられる、そんな看護の力に脱帽です。
洗髪のための道具を洗ってメンテナンス
2014年11月10日