ももたろう往診クリニックでは、現役医師、看護師、療法士、各種福祉士などの医療/福祉関係従事者の他、様々な見学者を受け入れています。
見学後にいただいた感想をご紹介します。
製薬メーカー社員 【見学期間】2016年6月 1日間
今回はじめて訪問診療に同行させて頂き患者様宅にお伺いし、独居の方、夫婦・親子で療養されている方、これから在宅医療を始められる初診の方など様々な背景をお持ちの患者様と接する機会を頂きました。
全ての訪問診療で印象的だったのは訪問時に患者様・ご家族の表情が明るくなったことでした。認知症の方やうつ病の方、少し前まで腰部痛による寝たきりで座位にもなれなかった方もいらっしゃいましたが、まったくそのような様子は感じられず、「100歳まで生きる」ことを目標とされる患者様がいるほど前向きに療養されていました。
実際の診療では先生と看護師様が協力されながら丁寧かつ手際よく処置され、患者様との会話では親身に相談に応じられるだけでなくご家族へのケアも大切にされていました。毎日朝と夕方にスタッフ全員で患者様の情報を共有されており、一人の患者様を全てのスタッフで支えていることが患者様・ご家族の安心と信頼につながっていると感じました。
また、今回先生にご配慮頂き退院前カンファレンスにも同席させて頂きました。身近な存在の方の最期が迫っている中で、家族として何ができるか、子供たちにはどのように接していくべきなのか、第三者の立場からもとても考えさせられる時間でした。そのような中でも先生や看護師様は患者様・ご家族に思いを馳せ少しでも不安や負担を軽減できるように対応されているのが印象的でした。
今回一日同行させて頂き、訪問診療の現場を経験させて頂き多くの気付きと学びがありました。メーカーの一ご家族・先生方に対して何が提案できて何ができるのか、改めて考えさせられる貴重な時間となりました。このような機会を頂きました小森先生をはじめ事務長、看護師の皆様方に心より感謝申し上げます。また、常にお気遣い頂きましたことに深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
2016年6月16日