連休中も毎日どこかへ出動していました。
5月5日の子供の日は、久しぶりに救急車に乗りました。
在宅療養中のKさんの奥さんから、朝から何か様子がおかしい、とのことで連絡があったのが昼頃。
とりあえず様子を見に往診してみると、どうやら脳梗塞か脳出血を思わせる状態でした。まずは検査してもらって診断をはっきりさせること、できる治療があるならしてもらって、状態が落ち着いたならまた家に帰ってきましょう、ということで 救急搬送となったのでした。在宅に戻る前に入院していた病院ですぐに受け入れてくれたので、比較的スムーズでした。
こういうとき、全く別の病院だと一から説明が必要で結構大変ですが、元の病院ですぐに受入れてもらえると話が早くて助かります。久々に乗る救急車で 救急・消防の無線を聞いていると、連休で休みであるにもかかわらず、岡山市内のあちこちで救急要請がひっきりなしのようでした。救急隊員の方々もなかなか大変ですね。病院からその後、やはり脳梗塞であった旨の連絡がありました。
病院内で仕事をしていれば とりあえずの検査でいろいろと調べることができますが在宅医療の現場では その場でできることは限られています。必要と思う検査がすぐにできる環境と違って、徒手空拳での診療のようなものです。そのまま経過をみてよさそうなのか、すぐに病院受診が必要か、その場で判断を迫られることもあり経験と知識を頼りに、迷いながらもその時その時での最善の努力をしているつもりです。たまに、病院受診してもらったら実は大したことなかった、ということもありますが、いつも悪い方を想定しての判断ですので、病院の先生方にもそのあたり理解いただけると嬉しいですね。
2011年5月9日