ももたろう往診クリニックでは、岡山大学医学部から実習生を受け入れています。
実習を終えた学生さんの感想をご紹介します。
岡山大学医学部6回生 【実習期間】2023年7月 2週間
今回の実習を通して一番印象に残ったことは、自分が思っていた以上に訪問診療の現場で出来ることは多いということです。実習にお伺いするまでは、病院のような設備や人員を確保できない訪問診療では、身体診察、コミュニケーションを中心とした診察をされているイメージでした。しかし、実際にはそれらに加え、簡単な外科的処置であれば患者さんの自宅でされていることに気が付きました。
このことは、通院が難しい患者さんが病院に行かなくてはならない機会を減らし、負担を大きく減らすことに役立っていると理解できました。この経験を通して、医学的管理についての知識のみではなく、手技的な技能を身に着けておくことが訪問診療では重要だと思いました。
また、訪問診療にお伺いした先で先生方とご家族の方がお話しする場面を見学させていただきました。その患者さんの中には余命残りわずかと考えられる方も多くいらっしゃいました。その中でも、先生方はご家族の方の考えに共感を示しながら、今後のことについて丁寧にお話しされていたことが非常に印象的でした。今の感情に寄り添うことに留まらず、これから訪れるであろう悲しみの準備を行い、穏やかな最期を患者さん自身もご家族の方も迎えられるようにすることも訪問診療の医師の役目であると気づかされました。
今回の実習は2 週間と短い期間でありましたが、大学では学べなかった医療の在り方について学ぶ有意義な時間となりました。小森先生をはじめ、ももたろう往診クリニックの先生方、スタッフの皆様に深くお礼を申し上げます。