ももたろう往診クリニックでは、岡山大学医学部から実習生を受け入れています。
実習を終えた学生さんの感想をご紹介します。

岡山大学医学部６回生　【実習期間】２０１５年３月　１週間

お忙しい中、小森先生を始めスタッフの皆様にはご説明やご指導していただき、大変お世話になりました。
　実習当初、訪問診療は看取りの患者さんをメインに診療していると、盲目的に捉えていました。しかし、実際に患者さんのお宅で診察を見学し、また先生方とのディスカッションを通じて、訪問診療とは患者さんとご家族の双方にとってより良い場を提供する医療だと教わりました。そうすることで、患者さんは自分らしく生きることができ、ご家族の負担を緩和することができる。
それを体現していると感じたのが退院前カンファでした。患者さんとそのご家族を中心として、主治医・看護師・ＭＳＷ・ＣＭ家族を支えられていることにとても感銘を受けました。
診療の合間に小森先生からこれまで看取りをされた患者さんのご家族からの手紙を見せていただきました。それらはクリニックのスタッフの皆様への感謝の手紙であり、小森先生は「これは宝であり、訪問診療を続けるやりがいである」と言われていたことがとても印象に残っています。実際の診療においても、スタッフの方々は丁寧な声かけや患者さんの声に傾聴することを心がけておられていました。信頼関係を構築するうえで、これらのことを意識することは医学の基本であると改めて気付かされた気がします。
今回の実習では、ある意味、大学病院の外からの視点で患者さんを診させていただくことができ、非常に貴重な体験をさせていただきました。小森先生を始めスタッフの皆様に感謝いたします。