診療の合間に、ふと自然に目をやると
気がつかなかった季節の移り変わりに
はっと気付くことがあります。
そしてこんな何気ない気付きがまた
高齢の患者さんとのコミュニケーションに役立つこともあるんですね。
1日天井ばかり見て部屋から外へ出られない寝たきりの患者さんにとっては
外の世界の話は テレビの中で見るだけになってしまいがちですから。
南区は藤田界隈から 金甲山方面を望む
いつの間にか稲穂も少しずつ頭をもたげています。いつぞは 収穫したての新米を、患者さんの御家族がわざわざ用意されていて良かったら持って帰って下さい、と言われ戴いたことがありました。 ありがたくいただいて食べてみたら、そのおいしかったこと!!そのお礼を言うところから、また次の診療のコミュニケーションが始まります。なんだか、自分の家の畑や田圃で採れたもののお裾分けを戴くというのも、なかなか最近そんなことも少なくなった、御近所づきあいみたいです。どちらが偉いとかいう感じでなく持ちつ持たれつの対等な関係の表れみたいに思えます。これも生活密着の在宅医療ならでは。診療費のかわりに 米や魚を受け取っていた昔の赤ひげみたいですね。
用水路にはいつしかコスモスが・・・。
♪ うす紅の秋桜が 秋の日の なにげない日だまりに揺れている・・・・・そんな歌詞を思い出させる風景でした。
ももたろ