岡山大学のマスカット・キューブで開かれた マスカット・フォーラムの様子を見てきました。
その昔、医学書院の 医学界新聞に連載されていた記事をおもしろく読んでいたので、著者の赤津晴子先生の講演はぜひ聞いてみたいと思い、たまりまくった主治医意見書作成をちょっとだけ先延ばしにして出かけたのでした。テーマは「多様性の底力」。20年間アメリカ社会の医学分野に身を置いて過ごしてこられた中からの話で、キーワードは やはり チーム医療(多様な職種と複数主治医制) と Peer Review でしょうか。スマートなプレゼンテーションの技法もあいまってとてもおもしろい・・・・というか、休みなく在宅患者さんの対応をしている自分の日常を思うと とても羨ましく思えたのでした。
在宅医療においても事情は病院と同じです。複数主治医によるチーム・アプローチで医師個人の負担を減らして、ワーク・ライフ バランスを考えて 長続きする医療システムを作ることと、独りよがりの診療にならないように時には他の医師の目が入るような、そんな体制に1日も早くしたいですね。在宅医療や在宅緩和ケアに興味のあるDrがいたら是非一緒にチームの一員に加わってほしいものです。
あ、こうしている間にも 当番のナースかおりんから電話です・・・・・93歳女性のHさんが昨日から調子悪くて吐いている、と心配そうな家族からの相談が・・・